AIのせいで教師はなくなる!?
「今ある仕事の50%がAI(人工知能)に奪われる」
こんな話を最近だんだんと聞くようになりました。その中でも皆さんが必ず教わってきた存在であり、子どもができたら教わるはずの教師。
そんな教師が消えるのかどうかについて話していきます。
結論から言うとまず消えることはないです。
「そんなの分からないでしょ」
確かに未来のことなので未来人でもない限り分かりません。
ですが実際の教育現場で目にしたものを根拠にしています。
教師という職業の特徴
教師は人間の曖昧さを相手にしている職業です。正解である行動が時として不正解になることがあります。
例えば
子ども同士で喧嘩したときでは、そのときだけ片方の子どもが手を出してしまったとしても、手を出した方だけ怒るなんてことは普通の教師はしません。なぜ喧嘩するまでに至ったのかを聞き、状況に応じては怒ることがない可能性もあります。(普段からいじめられていたとか)
状況に応じて正解は違いますし、正解がないことも多いです。
現在の学校での授業方式
現在、教育現場で採用されている授業方法は、多くが文部科学省で推進している問題解決学習です。
(分かりやすく言うと知識をただ暗記するだけの授業ではなく、考える過程に重点を置いている授業方法です。近年だとアクティブラーニングやセンター試験廃止などが関係しています。)
そんな問題解決学習は子どもと対話しながら授業の解決に向かいます。教師から問題が与えられ、子どもから課題を出して、子どもの言葉でまとめる。
子どもが主体になっています。
わざと間違った考えをしている子を指名して何が間違っているのかを子どもたち全員で考えていくなんてこともしますが、AIには難しいと思います。
今主流のAIは特化型人工知能といってある特定の分野に特化したものです。最近だと名人を倒したPonanzaがtwitterとかで話題になっていました。
ですが教師の代わりとなるAIは汎用型人工知能。現在ではまだまだ研究の段階です。参考になるサイトがありましたので貼らさせていただきます。
人工知能(AI)とは?:AI・機械学習の基本概念 - @IT
莫大なコスト
現在小中学校の先生は約80万人います。この全てがAIに変わることはどう考えても現実的ではないです。
これはすべての教師がAIに変わる、つまり各クラスに1体のAIがくると仮定していますが、もし子ども一人一人に対してAIがつくと考えたらどうでしょうか。
これもまた無理ですね。
仮にコスト面が大丈夫だとしても、AIを管理する必要があるため、少なからずエンジニアや教育専門の人が必要になります。減ったとしてもなくなることはありえないです。
※ちなみにですが、ICTを用いた授業はアメリカが発達しています。メイン州では1人1台ノートPCを配布していますが、日本では学校で1クラス分使える程度です。
まとめ
・教師は子どもに寄り添う仕事
・現在の教育方針にAIは不要
・コスト的に無理!
以上のことから教師という職業はこの先なくなることはないです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。